未知日記霊話集千八百回  帰途案内記 NO216 全くその姿整ひてギョウに移さるれば、ここに始めて変化往生より正しき往生となるなり。人門を離れて神門に移さるる往生にあらねば、宗教に云ふ極楽往生とか天界往生とかは言はれざるなり。世人の中にはチの門よりシュに変化往生する人すら少なきは、何と云ふ不便なることよと我等は感ずるものなり セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記       
巻の四
最終の巻 
二流界、仮称霊空界
セイキョウ貴尊 講述
                     


 二流界仮称霊空界は魂魄界とは異なり、既に魂にはたらき居る霊の力が加はりて、共に同化せんと計り居る世界なるが故に魂魄界とは異なり、すべては空のはたらきを主として任務をなし居るによって、世人の世界とは全くかけ離れたる責に任じ居るなり。所謂肉体を離れたる魂界なるによって、世人には到底此界の事を語るとも解することは得がたからん。此界の人類が如何なる役目をなし居るかと云ふに、すべては空に関係したる事のみにて実在的ならねば、其等に関しての詳細はテツシン貴尊が絶対界の講話をなす由なれば、其説を聞きて諒解せられんことを。されば我等は多くは語らじ。唯其界の大体を語るに止むべし。
 前篇にも語りたる八大門のうち組織門即ちジョウの門に相当す。よってジョウの門の処を参照せられたし。こだま会に於て円海が話したる人智門の最後はジョウなり。是を組織門と云ふ。人間の最高位に置れたる故なり。魂魄界は融和門にしてキュに属し、其が組織門となりてジョウにうつさる。然してギョウの門に移さるれば人間界を度脱してここに始めて神界に入るなり。ジョウの組織門に至りたる最高位の人間とならずば、仏教に云ふ往生することは難し。斯く語らば世人の考ふる往生と我等が語る往生との相違は、自づと察せられるならん。世人の考ふる往生は正しき往生にあらずして、即ち変化なしたるにすぎず。チよりシュに往生し、シュよりキュに往生し、然してジョウに往生するを、変化往生と見なさば可ならん。然して全くその姿整ひてギョウに移さるれば、ここに始めて変化往生より正しき往生となるなり。人門を離れて神門に移さるる往生にあらねば、宗教に云ふ極楽往生とか天界往生とかは言はれざるなり。世人の中にはチの門よりシュに変化往生する人すら少なきは、何と云ふ不便なることよと我等は感ずるものなり。順路を重ねてジョウの最高位迄上るにあらざれば、人生を全うしたりとは云ひ難し。汝等変化往生にてよしと思ふや。小慾をはなれて大慾を計れよと語り居る宗教者にして、未だ此事すら認識せざるもの多きは遺憾の極みなり。故に教主はこれを憐みて我等を導きのために責を架せられたるなり。されば我等の意のあるところを諒として従ひ来らば、教主も満足し給ふならん。早くめざめし者は幸せなり。

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