未知日記霊話集千七百九十六回  帰途案内記 NO213 両界の間の空海は、陽霊陰霊の交はれる海にして、其中に現出なしたるは霊気と霊光が結合して霊魂を作り出したる、謂はば海にあらずして一種の霊池に等しと思はば可ならん。さればこそここに生れ来るものは即ち正しき霊魂に他ならざるなり セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記       
巻の四
最終の巻 
二流界、仮称霊空界その葬儀
セイキョウ貴尊 講述
                     


 兎に角何れにもあれ聞くに止めをくべし。今是等に関しての有様を聊か語るべし。先にも語りし如く二流界を仮に霊空界と仮称しをきたり。既に此界は霊に化せられ居る世界なるが故なり。即ち男性の界は陽霊にして、女子の界は陰霊となり居るなり。然して両界の間の空海は、陽霊陰霊の交はれる海にして、其中に現出なしたるは霊気と霊光が結合して霊魂を作り出したる、謂はば海にあらずして一種の霊池に等しと思はば可ならん。さればこそここに生れ来るものは即ち正しき霊魂に他ならざるなり。此霊魂が完全なるはたらきをなすに及んで、一方は陽霊界に一方は陰霊界に其々移されて、然してはじめて衣服を身に纏ふ。所謂魂の衣にして其衣なるものが、神の命に従ひて着せらるる職衣とも云ふべきものを纏はさるるなり。所謂使命の霊服とも云ふべきものにして役目終らば、この衣を脱ぎて霊池に葬らる。是を二流界の葬儀の姿なりと知らば可なり。故にすべては空にして形あるが如く又なきが如し。故に霊魂の事柄を、世人の考へと我等が語るところとは、相違ありと云ひしは是なり。霊魂は汝らの肉体にある間と、次第々々に化せられ行きて二流界に迄上りたる結果の霊魂とは、全く異なるが故に、此霊の事を想像せしめんがために我等が苦心を察せよ。
 仮に世人の思ふ霊を十とせば、九八七六と霊は次第に変化なし行きて、第二の霊迄化せらるるが故に、唯一言して霊とのみ聞かさるるとも、容易にその真相の霊を把握することは得難きこと勿論なり。所謂濁りたる霊が次第々々に浄化せられて、澄み切りたる霊に迄変化せられずば、真の霊魂とは云はれざるなり。世人の霊魂は甚だしく混濁したるものにして泥水の如し。依って是を浄化して濁りなき霊に迄進めずば、真の霊魂とはならざるなり。即ち濁水を神水に化せしめんと思ふが故にかくもくだくだしく、論旨を進め居ると承知せよ。この理を認識せば前書より語り来りたる論説は悉く生きて、汝等の心を否魂を浄化する霊となること疑ひなきなり。

×

非ログインユーザーとして返信する