未知日記霊話集千六百六十八回  帰途案内記 NO88 九流界の人間は正しき夫婦の愛情にて結ばれ居るが故に、斯るいたづらごとはなさざるなり。是等の点に於ても世人は学ぶ所多からん。  九流界の人間は子を儲くる間を苦みと考へ、その役目を果したる後の夫婦は、全く楽みを味はひて一生を過すなり セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記       
巻の二
転界の巻 
NO 88
セイキョウ貴尊 講述

                    
 二流界以下の界は数多ありて一様ならず。わけても九流界の如きは数多の界が、彼方此方にと散在なし居りてその悉くは、一定のものならざること云ふ迄もなし。慈音に見学させたる処はクゥワオの存在せる所を示めしたるにすぎず。他の九流界には斯る動物はあらざるなり。同じ九流界に於ても地味風土の関係によって、その生活の有様も一様ならず。されば何を標準として斯る分度を定めたるやと云ふに、是は人智の程度より推測なしたるにて、我等世人に知らしむる方法として九流界八流界と区別して説明なし居れど、無言詞界より是を説明する時は、斯る言葉は成立せざるものなれば、予め是を諒として聞くべし。されば十流界と雖も汝等の住める地球一個にはあらざる事も亦承知しをくべし。
 同じ九流界に於ても、昼夜の区別なき所もあれば、昼間長くして夜間少なき所もあり、或は夜長くして昼短かき所もあるなり。故にその地に繁殖する動物植物に於ても亦、一定ならざること推して知らるるならん。人智進みて生活なし居る為、是等の地味風土に対し安楽なる生活を営み居るは、是人智の進みたるにあらざればなし得らるるものにあらず。故に其等の地にて安楽に生活なし居る人種は、汝等の世界と比較して考ふる時、一段進みたるものにあらざればなし遂げらるるものにあらず。故に是等を九流界と語りて世人に知らしめんとなし居るなれば、その世界のすぐれたるを学びて、己が智慧の増大をはからんことを望むものなり。
 九流界の人類は天より授けらるる魂を知るによって、夫婦間の交はりに於ても両者によつて得る受胎を認識して交はりをなす故に、享楽的或は性欲的の交はりをなさざるなり。子を得んが為の交はりの他決していたずらの交はりはなさずとの意味なれば諒とせよ。汝等の世界はいたづらごとの恋愛にて、正しき夫婦の恋愛にあらざること多からん。故に産児を制限するとか云へる如き動物性の振舞多し。まことに恥づべきことならずや。九流界の人間は正しき夫婦の愛情にて結ばれ居るが故に、斯るいたづらごとはなさざるなり。是等の点に於ても世人は学ぶ所多からん。
 九流界の人間は子を儲くる間を苦みと考へ、その役目を果したる後の夫婦は、全く楽みを味はひて一生を過すなり。汝等の世界も早く斯くあり度きものと我等はねがふものなり。汝等に云はしむれば、人間の幸福は男女の享楽にありなど口にして、その享楽とは何かと聞けば、性欲関係を指し居ることに我等は苦々しく感ずるものなり。

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