未知日記霊話集 第千二百十六回 絶対界 第六章 神霊界 霊の動静について 法を学びて法を行はずば知りたるにすぎず。 知りたるのみにてはさとりたとは云ひ難し。知りて行ふによってさとりは得らるるなり。是即ち法なり テツシン貴尊講義

絶対界   ヒロさんの転記したものをここに掲載しています。

 さとりと云へばむづかしきものの如く思ふは誤りなり。 さとることは至極簡単にして容易なるべし。 過去現在未来と云へば遠く隔りたる如く思ふならん。されど然にはあらざるなり。一秒終らば次の一秒は現在過去にして、次に来るべき一秒は、未来の関係となるによって三世は一体なり。 考へかたによれば過去の連続、未来の連続、或 は現在の連続となるならん。故に三世は一体なりと前巻にもしばしば語りをきたり。是即ちさとりなり。 昨日の行ひ正しからざれば今日改む。是さとりなり。今行ひ正しからざれば今是を改む。是さとりなり。 さとりには別段むづかしき法あるにあらず。行へば忽ちなし得るはさとりの法なり。聊か時間を要するさとりと、瞬間にさとり得るとの相違あるのみ。悪きことと知るはさとりにして、改めざるはさとりを得てなさざるが故なり。 なさざるは法を行はざる故なり。さとりとは自然の法則より出でたる感じにすぎず。その感じを与へしめたるはさとれよとの教へなるべし。 教へをききて是に従はずば法を行ひたるにあらず。 法を学びて法を行はずば知りたるにすぎず。 知りたるのみにてはさとりたとは云ひ難し。知りて行ふによってさとりは得らるるなり。是即ち法なり。不善と知りて改めざるは命に従はず、法に従はざるが故なり。故に両者が対立してここに悩みを生ぜしむ。故になやむは罪の報に他ならず。例へば酒を好む人酒の悪さを知りて是を改めんとする時、悪きと知りながら盃を手にするはさとらざるが故なり。是を忽ち思ひ切りて盃を棄つるは瞬間さとりなり。されどその瞬間さとりが永続せずして又も盃をとる。 是等は正しきさとりをなさざるが故なり。所謂法の用いかた誤りたるが故なり。悪きと知りながら盃を捨るあたはざるは、知りて行はざるが故に禁酒することを得ず。是等は一例にすぎず。斯る事に類したる行ひは多々あらん。今も語りし如く瞬間さとりと、時間を要するさとりとの二種ありと説きたるは是なり。瞬間さとりは容易に思ひ切ることは難く、時間を有するさとりはなし得らるるものなり。

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