大霊界 覚者慈音   伊東慈音著

一般に映画や小説などで流布されている大霊界なる世界は、人の死後に移される 浮住界のことを云ふのであって真の神の世界である大霊界とは全く別物であることをご承知おきください

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覚者慈音200

未知日記講義第一二巻  大霊界       巻の四                        NO152
 果して相対絶対の区別ありや        その1                                                    教主寛大 講述


 全宇宙は変転きはまりなく動じ居るとせば絶対と云ふ言葉は成立せざるべし。即ち相対より相対へと運ばれて、唯相対の連続にすぎざるならんと諸子は考ふるならん。されば相対とか絶対とか云へる如き観念を棄てて考案工夫せずば、大自然の原理は那辺にあるやと知ること難しと思ふも無理ならぬことなり。或学者は云ふ、地水火風悉く絶対なり。絶対なるが故に動じて相対となる。動ぜざれば即ち絶対なりと語り居るを我等は聞きたり。水は水より出でて水にかへる故に、水は絶対なり。されど動ずるが故に種々様々形をかへて変化すれど帰するところは水なり。故に水は絶対なり。火も亦然り。故に地水火風こそ絶対にして他のものには絶対と云ふ言葉は成立せずと彼等は語り居るなり。果して然あるか。果してこの説は正しきか。是等に関して諸子は認識なし居らざれば大自然の法則、或は大自然の力、或は大自然とは何なるかかを推知すること難からん。我等は諸子に対して大自然に順ぜよと教へ居れど、諸子は未だ大自然の何なるやを知らざるが故に迷ひを深くす。よってここに相対絶対の題目を掲げて大自然のすべてを語らんとす。是等をくはしく語りては枚挙に暇なし。さればその大体を語りて修養の材料として与へをくに止むべし。よって諒せよ。水は水にかへり、人は人にかへる。是を自然と云ふならば自然とは至って範囲の狭きものなり。
 兎に角水は水に属し火は火に属す。水火共に合すれば寒熱と化せられて互いにその様を異にす。されど水は水なり。火は火なり。火は水にあらず。水は火にあらざる点より考察すれば水より出でて水にかへり、火より火にかへらば本然の位置に帰す。故に水と云ふも火と云ふも即ちもとに帰れば絶対となると学者は云ふなり。是を絶対性原理と名づくるものならば或は然あるやも計られず。されど我等の語る絶対とはその意味を異にす。是等の道理は追々語りて理解せしむべし。先に語りし四線の法則より考ふる時、汝等が住む世界は破壊性に属し、選魂界等は分解性に属し如意界の如きは融和性に属し、無言詞界に至らば組織性に属す。然して大霊界とは即ち結果性に属すと考へて、すべてを考察せば自づと相対絶対の区別は明らかとならん。相対と云ふも絶対と云ふも其は言葉のあやにすぎず。絶対の中に相対あり、相対を飽和するものは絶対なりとの意味を知らしめんが為の言葉に他ならざるなり。故に相対絶対は不可分の関係となる。相対合して絶対、絶対別れて相対の区別あるによってなり。先にも語りし如く絶対別れて相対、相対別れて複相対と変化すれど是を逆に逆上ればもとの絶対に帰す。この理は諸子も知るによって水は水より出でて水にかへるを絶対と思ふも其は正し。決してあやまてる考へにあらず。されど諸子の考へは部分的の考へにして総括的の考へにあらず。部分的の考へは範囲せまし。今一段その部分的の理論より更に一歩進めて、広範囲にわたって考察せずば、正しき絶対性原理を知ることを得ざるなり。人は人と生れて人にかへる。是を絶対と云ふならば人は永久人なるべし。然るに事実は是に反す。退歩すれば禽獣虫魚に化せられ、上昇すれば神仏に化せらるる点より考察せば、ここに又絶対と云ふ言葉に対して迷ひを生ずるならん。人は永久人なれば進退の自由は失はれ、其分野より一歩も抜け出づることあたはざる道理あらん。是等の点より思慮を深くせざれば修養とはならざるなり。生るれば死す。是は事実にして疑ふ余地なからん。されば生死も絶対なりと云ふ言葉も成立するならん。生も絶対死も絶対なりとせば、動物は至って簡単なるものにて、修養修業などの必要あらざるなり。是あるが故に人は人としてながく生きんことを望むなり。死を厭ふも同じ理なるべし。死は退歩にして生とは進歩を意味す。故に退歩を厭ふは常識なるべし。即ち生を絶対となさんと計り居るが故に、生の道にのみ囚はれて一日もながからんことを願ふなるべし。是等は生の絶対を願ふにすぎず。死も絶対ならば何故に死を厭ふやに思ひを深くし見ば、何かそこに割り切れぬものの存在を感ずるならん。汝等は生に迷ひ死に迷ふ。もし其が絶対性原理を認識するならば死に迷はず、生に迷はざる道理あらん。ここに一段の工夫なかるべからず。

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