覚者慈音976 未知日記 第六巻 光明論  下巻 光明論 巻の七 四光の世界  セイキョウ貴尊講義

覚者慈音976
未知日記 第六巻 光明論       
下巻 光明論 巻の七 
教主講、セイキョウ貴尊解説
悟道篇  下
四光の世界



                セイキョウ貴尊 講述
                   2019.5.12


 汝等の世界には生死と云へる限度あるによって魂は中心となる。されば生るれば成長の速ならんことを祈れど、そは死の速ならんことを願ふ結果なるに心附かざるか。一日過ぎれば未来には一日減少しあるなり。是即ち三段論法を成立せしめたるに他ならざるなり。然して魂は不滅の世界より不滅の世界に到る列車の如く汝等が肉体のトンネルに入り来りたるに等し。トンネルには長きあり短きもあれど魂魄をつみたる霊の機関車は是を通過してやがては目的の駅に到らば魂魄の貨物乗客を下して、更に新らしき乗客貨物をのせて指定の駅に発車するなり。即ち汝等は三宝の駅より四光の駅に向はざるべからず。修養修行と云ふ賃金に不足を生ずれば目的の地点に到達することは難かるべし。故に充分用意してありあまる財を貯へざるべからず。修養修行の賃金を充分に貯へあれば第一流界迄は必ず到達疑ひなし。賃金乏しければ九流界にも達するを得ざるなり。無賃乗車は許可されず。魂屑として捨てられん。汝等せめて五流界に到る賃金を貯へよ。蝙蝠種族となる勿れ。否々浮住界に呻吟するなかれ。其は列車に乗りおくれたるに依てなり。
 我四光の話を述ふるに先だちいささか汝等に注意することあり。そは他ならず。汝等の修養修行についてなり。我、汝等の修養修行の有様を見るに余りに他力を依頼することの多きを遺憾とす。汝等は一より十迄他より教へを受けんとなすは宜しからず。少しは己自分の智慧を働かせずば修行とは云ひ難し。修養を速ならしむる為に先輩者の教へをうくるなり。然るに何事も一切教へにたよらんとなさば決して成就なすことを得ざることと知るべし。即ち先輩者は自らの体験に得たる事柄の真相を後輩の為に残したるなれば、汝等に於ても亦自らの智慧を充分に働かせて工夫をこらし、後輩者の為に新らしき道を開拓なしをくは汝等の義務ならずや。汝等は余りに骨惜しみをなす悪癖を一掃せよ。是我の注意する所なり。
 さて第五流界より以上の世界は神の力にて完成したるなれど、五四三流界は未だ完成に近き所にて、二一流界は全部完成なしたる所なり。されば五流界よりは四光の世界なり。然して六、七八流界は半四光半三宝界にて、九流界は七分三宝三分四光界とも見らるるなり。四光界に到らば不安と云ふ忌しきもの、忌しき言葉は断えて無し。何となれば汝等の世界の如き一切の危険と云ふ危険は更にあらず。衣食住には何等の苦痛なければ不安は毫も感ぜざるなり。然して生老病死の苦も無く又交通の障碍もなく争ひもなく憎み憎まるることもなく、怨み怨まるることもなく唯愛し愛さるる故に平和なり。四光の世界は汝等に説明を如何に巧みに話すとも三宝の世界の体験より推測して考察する汝等には、到底理解なす能はざらん。されば汝等はお伽噺と思ひて聞くべし。

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