覚者慈音599   三世と四世論   セイキョウ貴尊講義

           三世と四世論
           未知日記第八巻
           第四の巻
           来世の巻                                  其の150
    第四     無言詞界の広さと深さについて
     四     終始なき自然の存在                             其2                 
            リョウジャ.セイキョウ貴尊講述



 太陽系宇宙は始めありて終りあるが故に有極有辺にして限度あり。故にこの自然は無極無辺の自然より生れたるものなれば太陽系宇宙も無極無辺の血は通いて存在す。
 是を汝等の肉体に及びて考うれば汝等の肉体は限度を有すれど其にすら無極無辺の血は通いあるなり。此理より推測して考うれば肉体は消滅すとも何ものかは存在して無極無辺に通ずるの道理あるべきことも亦察せらるるならん。故に汝等が口にする霊魂不滅の道理はこの自然に返へれば即ち不滅となるは理屈にはあらざるべし。
 太陽系宇宙の自然と汝等が肉体との自然の関係は相互限度を有するが故に自然と考うる事も、或は不自然となること多きはこれ又相対なるが故にかくも両道にまたがる結果誤認すること多し。されど是を全宇宙の自然に立ちかへれば相対より絶対にかへるが故にあやまちはあらざるなり。現今汝等が世界に於て学者達の語り居る四次元の法則と称するを我等に云はしむれば太陽系自然より案出なしたる方法にして未だ完全とは云いがたし。されどこれを今一歩進めて全宇宙の大自然即ち無極無辺の絶対自然にたちかへれば四次元五次元等の法則は消滅して完全一次元の法則となる。
 上流界の数学と汝等が用い居る数学とには此処にかかる相違あるによって光気素電気の法則にのみ囚われて気光素電気の成立は不可能となり居るなり。1+1=2の算数は汝等が世界に応用せられて成立す。然れども上流界には此算数は成立せざるなり。是等については後日テッシン貴尊が説明せらるるやも計られざるに依って我等は語らじ。又此処に語る必要もあらざるなり。されど自然の法則を汝等に知らしむるには予備知識としてかかる事をも考案の材料として知りおくも亦可ならんと思いて示したる迄なり。
 この事柄より考察を進むれば神とは汝等が宇宙にてこそ成立なせど終始なき存在の世界には神と云うは既に有言詞なるが故に成立せず。即ち無言詞の神ならでは正しからざるが故に我等が称うる神と汝等が思う神とには相違あることを注意しおくなり。無言詞界には無言詞の神なるが故すべては言葉にて通ぜずとも霊にて通ずるなり。故に我等は汝等に霊は真の神を知ると説きたることも推して知ることを得るならん。我等の信仰なし居るは言葉に現わし難き神に奉仕へ居るなり。故に人死して神となるならば我等も神なりと説きたることも推して知ることを得ん。宇宙の自然と大宇宙の自然とには斯くも相違あるなり。よくよく考慮を広く深く廻らし見るべし。然して正しき無言詞の神を認識することを得ば汝等の肉体は如何なる場所に置るるとも安全なりとの理も亦察するを得ん。然して信仰の度をたかめなば汝等が考うる神は汝等が脚下にあらん。我等先にも説きたる如く汝等の信仰は神を恐れ敬い却って神の力を低く評価なし居るなりと説きたることも推して知ることを得るならん。汝等の信ずる神とは神にあらずして法を信ずるが故にかくもあやまちたる信仰を進めて却って一歩一歩退歩の結果を招き居ることを考へて真の信仰を強くして大自然の懐中に抱かれんことを願うべし。

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