昨日は認知症テスト、かろうじてパス

試験なんて何十年ぶりだろう。少し緊張。指定された時刻の20分も前に運転教習場に到着。周りを見れば若い世代の中に老齢者は僕を含めてたったの3人。その人達は傍から見ると悠然と構え、本など見ずに自信たっぷりのご様子。一方僕は問題集のイラスト画を見入って復唱し最後の悪あがき。そしてようやく自信も程ほどに最終確認を終える。テストが終わった後その方々と談笑。一人は86歳、もう一人は僕と同じ年の75歳。86歳の人は耳は完全にいかれている。会話はちょっと無理。彼は補聴器なども用意せず、一人で滔々と喋りまくる。彼等はこの認知症テストの試験問題集を載せている本が発行されていることを全く知らず、ましてネットでその覚え方や対処するやり方を講じていることも知らずして、いきなりぶっつけ本番の試験に臨んでいるのだ。試験官が解答用紙を回収する際、ちらっと前席に座る86歳の方の解答用紙を見れば殆ど空白。僕は確信した。この人達はきつと不合格だろうと。でも採点の為15分後に現れた試験官は全員の合格を告げる。田舎の教習所なので、机の上にはモニタ-やタブレットの設備もなく、老試験官が4枚のイラスト画を見せて「さあー、しっかり覚えてくださいよ」と云うだけ。当然敢えて記憶を攪乱させるための数字選びや時計の針を設定するなどのゲームなどはなく、いきなり答案用紙にそれぞれの名称を筆記させるだけ。これが僕達が住む田舎の試験会場の実態だ。何のことはない、全員100パーセント合格。ああ田舎に生まれてよかった。この茶番劇を都会の人が見たらきっと笑いこける人もいるだろうし、余りの不公平に怒る人もいるに違いない。おそらく都会では不合格者は20パーセントは出ていることでしょう。きっと裏方で何かの事前工作があるのかもしれない。いわば形だけの儀礼的な試験だった。
