覚者慈音762  光明論上巻 巻の一  40番   伊東慈音

覚者慈音762
未知日記 第六巻 光明論      
上巻 光明論 巻の二     
                        
                  テッシン貴尊講述
                  2018.12.27
                  第40番


 一枚の紙を二つにたたみ更に又たたみ、更に又たたみ、たたむを得ざる迄たたみ見る時一つの固塊とならん。然るを又是を元に復さしめよ。初めのと同じ紙となり居れるか。然らざるべし。汝等は曰はん。同じなり。唯たたみたるに依て皺となりたるに過ぎずと。然らば先づ初めに紙の尺度を計りてたたみ、更に元に復して計れば其皺となりたる部分だけせまく短かくなりたるか。是は実際に行へば知るべけれど、我の説んとする処は他にあらず。集合しては分散するの意味に於て最も簡単なる例なりと信ずるなり。一枚の紙はもとより集合に依て成立したるものなるを、更に折りたたみ折りたたみて是を一つの固塊に迄変化せしむれば集合より集合へと進化したるか。或は其進行が退歩し居るやについて考へを廻らせば如何なる答案は得らるるか。即ち答は簡単明瞭ならん。曰く、平面より立体に化せられたるなりと。逆に紙をもとに復したれば立体より平面に変ぜしめたるなり。
 集合と分散を霊界にて説明すれば此紙の例より推理し見よ。空(くう)集まりて空、更に集りて空、逆に分解せらるるも空に帰す。紙はたたまるも開らかるるも紙に帰するに等しく、集りて体となり開かれて面になる如く、霊界にも寄っては体の作用の如く、離れては面の作用の如き関係あるなり。然してその集合と分散より生ずる変化には、紙の皺の如き関係も見らるるなり。其理は追々語る処の理論にて推知せらるるならん。もとより空間には微分子の集合しある事は皆よく知らるる事実なり。この微分子が交はる相違にて種々なる化学作用の生ずる事も又周知の事実ならん。此状態より考究する時集合によって一つの作用一つの力の発生を見るを得れども其が個々別々持つ個性に帰しなば作用は静止する結果となるは必然の理なるべし。我の説かんとするは此処にあり。微分子と微分子が合すれども一個となるにあらずして作用のみが一つとなると云ふにあるなり。例へば同じ微分子が合同するも同一体に融け合って一とはなり居らずして、是を分ち得るによって完全結合一体とは云ひ難し。換言すれば同じ微分子が二個三個集り居ると見なすことを得るなり。故に凡てを微分子の集合に帰せしめんか、然る時は宇宙全宇宙は微分子の集合によりて組織さると云ふ結論に達せん。又汝等にも是には異論なく共鳴するならん。然れども事実は左にあらずと、教主は仰せられたり。其微分子の集合は霊界なるに依て集合と分散の区別あれど対光には無きことを説かれたり。即ち集合は組織にして分散は破壊に属す。一枚の紙をたためば体に組織され、もとに返へせば面に返へれど既に皺と云ふ破壊あり。故に組織と破壊を同時に行はれ居る理論となる。是絶対ならざるによりてなり。汝等は唯紙をたためばすじのつくは何故、又其すじが元に復せざるは何故かをも考へざるべし。習慣よりの事実なれば敢て意とせざるなり。されど此すじは微分子の集合が破壊されて結合を欠くとみなすならば他に思ひを廻らす益ともならん。


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