覚者慈音751  光明論上巻 巻の一  29番   伊東慈音

覚者慈音751
未知日記 第六巻 光明論      
上巻 巻の一    
                        
                  セイキョウ貴尊講述
                  2018.12.22

                         第29番 


 他にあらず。日蝕は心の悩みを意味し、月蝕は肉体の病気を意味す。是が苦を遁れんとして誤れる宗教者に迷はさるるは恰も日蝕を昔は太陽の病にて、人間が正しからざる行為をなすによって、斯く病ませられたるなれば、罪を謝する時は平癒は速なりとて、祈念せしに太陽の病気忽ち癒えて赫々と光たりと云ふ伝説さへあるなり。人の弱点につけ入りて己の党に引き入れんとなす不心得者は汝等が世渡りには少なからず横行しあるならん。是等は宗教者のみならず、政治家哲学者商人に至る迄あるなり。されど教主の意志は斯るものを指すにあらず。汝等一人々々の自己にあることを教へ給ひ居るなり。例へば汝等自己その眼に食物を見たる時、医師が是を食すべからずと止めあるに不拘、いささかなれば害も少なからんなど、己が己の弱点に乗じて喰はしむるにてはあらざるか。是等は即ち心の患ひを引き起す結果となりていのちを汚損せんとなす悪魔の如し。故に霊光に依て斯る迷ひからしめんことを要す。肉体の悩みは医薬によって治癒さる術あれど、心の病患は何によって治癒するを得べきか。汝等が口にする白痴につける薬なしとは事実なるか。我の愚は焼きなほさずばなほらぬとは事実かを考慮し見よ。いのちは一なれど働きは万般にわたりて広し。汝等焼きなほさざる間に霊光の徳に従いていのちを延長して以て人間に立ちかへり見よ。汝等は云はん。然るべきよき方法あらば速かに伝へよと。愚なる事を云ふものかな。汝は日常纏ひ居る衣服のゆきたけ身幅の寸法を知るや。婦人ならば知らん。男子にして知るは稀ならずや。身の寸法を聞けば知られ己自ら計らば知らる。されど心の尺度は如何にして計り知るを得べき。肉体の衣服に於てすら身に着用する迄には時間と手数を要するにてはあらざるか。まして心に纏はんとする霊光の衣は容易の業にはあらざるは当然なるべし。早く早く急ぐともそは仲々の事にあらず。汝等この理を知りてをちつきて会得すべし。求めずとも霊光は汝に在り。汝は身に纏はず唯形の光にたよりて日々を蔭日向に暮らし居ていのちを大切にせざる故に衣はうすきなり。一本の燈心をさし入るれば其に対する油を加へざるべからず。燭光を増さば電力を増さざるべからざる如く、修養も一枚の衣を重ぬれば真の暖かさを感ぜずば衣の価値なし。修養をなして行はざるは衣を作り箪笥に仕舞ひをくに等し。身につけて始めて暖みを覚ゆれど箪笥に仕舞ひをきては何の要もなさざるべし。

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