覚者慈音717  未知日記 第四巻  心霊雑話 育母素について  ミキョウ貴尊講義

覚者慈音717
未知日記 第四巻      
霊の巻     
      生死と霊の関係  
      その3  育母素について
     
                   セイキョウ貴尊講義


 普通一般に知らるる事に産気づきても、未だ潮時ならねば生れじとか、或は病人も潮時ならねば死せずと云へる如きは、事実より出でたる体験より判断せられあり。是等についても論旨を進めなば汝等はもとより如何なる学者も諒とすべけれど、他日機を見て説き示めすことを約しおかん。
 天寿を全うしたる人は退潮に死し、然らざる人は満潮に死すとは易学に説かれたり。是について我はすべて然りと断言せざるも、大概然りと同意するなり。故に自殺する者の大抵は満潮にて死す。又戦争にて重傷者の多くは、多量の出血にて死するが故に天寿を全うしたりとは云ひ難し。されど中には病気にて死するは此限りにあらざるなり。即ち育母素の働きが完全に行はるる以上は決して死せざればなり。
 気光素の減退し行くは育母素の減退によると云ふ現象も亦伴はるればなり。垢のたまる病人は死せずと云ふも、育母素の旺盛なるによりてなり。又老人が骨格の減退するも是なり。鉱石と育母素との関係の密接なるを、学者は他に研究を進めて、無機塩分の研究を疎かになし居る結果、未だ完全なる電導機及び爆薬等の達成を見ざるなり。我、是を説くは易けれども、是は我講義の範囲にあらず。教主が秘伝に於て説かるるならんと思ふなり。地球に於て育母素を抜きされば、忽ち飛散して影を止めざるべし。
 水には育母素の作用を緩和する役目を保持し居る故に、末期の水分を要求するも此理なり。故に末期の水分を要求せざる者は、全く育母素の作用を静止せる故なり。是によりて天寿を全うせし事を察知することを得るなり。肉体の唾液に塩分を含まざるは、育母素の緩和を計り居ると推するも可なるべし。

×

非ログインユーザーとして返信する