覚者慈音716  未知日記 第四巻  心霊雑話  伊東慈音

覚者慈音716
未知日記 第四巻      
霊の巻     
      生死と霊の関係  
      その3  育母素について

     
                   ミキヨウ貴尊講述


 汝等は行法に於て貴尊の申されたる育母素の事を知るならん。人の生るる時は満潮にして、退潮にて死すと云ふ事も亦聞ききしならん。さればこそ文章の形容詞にすら使用せられ居るにはあらずや。即ち、「満ち来る潮ともろともに、初声高く生れ出で」とか、或は「退き行く波の潮につれ、涅槃の岸に赴けり」とか云へるを聞きたり。又負傷などに出血の止まらぬ時、満潮ならんとか云ふにあらずや。其他危篤にあたり、食塩注射を行ふ。人生に欠くべからざるものは塩なるべし。世に云ふ仙人なる行者が、植物を常食となし居るも、聊かも塩分を摂取し居らざる如く考ふるならんも、実は然らず。草根木皮葉子には多量の育母素含まれ居るなり。汝等は日々からき塩分を摂取して、植物に含まれし塩分のある事を知らざるなり。野菜等には可なり塩分あるものなり。然してその育母素が却って木実草根等に多くして、血液を清浄にさせて活発なる作用を増す故に、勇気を増すものなれば老衰する憂ひなきなり。
 又水の中に含まれある育母素のあることにも留意せざるべからず。蒸留水にては人は生活するを得ざるべし。もとより蒸留水となさば水に含まれし他の養分の現象なることは何人見るも大いにあづかって力あるなり。育母素の減退によるは事実なり。
 空気中にも育母素の力は働き居るものにして、是なくんば動物植物の働きを見ることあたはずと云ふも、過言にあらざる底の働きをなし居るなり。さればこそ人間生死につきて塩との関係あるも、此理によると知るべし。重態なる負傷者に水を与ふれば死すと云ふも、育母素の作用を制止する故なり。負傷者の水を求むるも育母素の作用が激しくなるによる。又塩分を多量に摂取する時、渇を覚ゆるも同様なり。又末期の水を与ゆるも同様と知りて可なり。されば老人となりて天寿を全うしたる人は、末期に水を求めざるもうなづかるるならん。
 潮の干満による生死の関係は、育母素とはその意味を異にす。然れども血液には関係あるなり。地球の運行と血液の循環は同じ歩調によりて循環するは事実にして、是は決して迷信にあらず。気圧の変更によりて病者の苦痛を感じ、或は苦を減ずるあるに徴しても明白なるべし。普通称えらるる喘息病者は低気圧来らば苦み、去らば苦を忘るる等周知の事実なり。干満潮と月との関係は、密接なる理論あれども、ここには必要なければ省略する。

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