覚者慈音706  未知日記 第四巻  心霊雑話  伊東慈音

覚者慈音706
未知日記 第四巻      
霊の巻     
      至誠感通  
      其の1     
                   ミキヨウ貴尊講述


 汝等、常に誠なる言葉を口にす。されど汝等誠とは如何なることをもて誠となすや。汝等は正しき行為を誠と云ふと答ふるるならん。されば正しきこととは如何と云はば善事なりと答へん。善悪とは如何なる事ぞ訊かれなば其範囲きはめて広くして、一言にては答へ難しと、説明を避くるならん。又文字の意味より彼是と解釈するもあらん。
 されど我、汝等にさとさんと欲する誠と云ふは、即ちすべてを根原の霊に返へせよと教ゆるなり。善行をせよとか、悪しき行をなす勿れとか云ふにはあらず。汝等が正しいと思ふことも、神には通ぜざる事多し。そは神の眼によしと見給はざるによりてなり。又悪しきと思ひて行ひしことも神の眼によしと見て、是を容れ給ふことも少なからず。故に根原の霊にたちかへりて凡てを霊の命ずるがままに行へば、必ずや神に通ず。即ち霊は神を知るが故に霊はあやまてる道を歩むことなし。汝等は正しき道をふまんとして、却って曲れる横道に迷ひ行くこと多し。霊に任せて歩むべし。
 汝等夕に死して今朝生れたり。昨日迄の浮世の夢は醒めたり。今日よりは赤児なり。昨日迄の思ひをさらりと捨てて今日よりは新しき衣を纏ひて、新しき世界に一歩をふみ出でたるなり。喜ばしき事ならずや。偽はりの世界は過去となりたり。真の世界の門は今汝等のたてる処なり。実に楽しき事ならずや。喜べ。汝等いさめ。汝等至誠は神に感通す。汝等が親は、汝等を導き、今よりは誰を頼まん要もなし。唯親の姿を見失はぬよう眼を見はりて、傍見すること勿れ。傍見すれば迷ふことあらん。まこと神に通ずるならば、偽はりも亦神に通ず。過去の夢を思ひ出すこと勿れ。過去の夢を考ふるは傍見なるぞ。過去は忘れられ居るなり。死したれば既に過去は清浄せられたり。過去を思ふは迷ひの念なり。念の迷へるを早く払ひ除きて執念をさりなば身も軽くならん。汝等は死せしなるぞ。何事も親にまかせよ。誠通じて援助あり。不正を通ぜしめて、罪を犯すこと勿れ。汝等も知る長者の万燈より貧者の一燈と云へる話あり。是について面白き比喩あり。

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