覚者慈音652  未知日記 第一巻  行法 気光素の原理 テツシン貴尊講義

覚者慈音652
未知日記 
未知日記 第二巻  行法    
第五     気光素の原理     
      その二
         
                 テッシン貴尊講述


 ここに注意を要する事は、我、不動気と云ひたるによりて汝等は不動ならば動かず、又働かずとするは誤なり。不動とは如何なるものにも動ぜずとの意味にも通ふなり。唯何の働きもなく空しく遊び居るにあらず。故に有無を伴はざる絶対無或は生死を伴はざる絶対死はあらざるなり。故に滅することはあらず。霊魂不滅の原理も是に依りて明白なるべし。無の如くとも働きあらば無にあらず。働くもの又死にあらざるなり。
 気光素と云はんよりは寧ろ電気の素と称へなば、汝等は却って重視の眼を向くるならん。然れども電気素なる名称はきはめて其範囲せまきを以て、ミキョウは用いず。気光素なる語を示めたるものなり。元来不動気は引力性を有し、動気は圧力性を有す。然れども動気はもと不動気より作り出されたるものなれば、最後は不動気に返る。
 然して不動気には又全宇宙より流れ来る光を吸収し、其光を通過せしめて広く各所に送る。此光の作用を組織線と称ふるにて、すべて万物の造らるるは此組織線の力による。故に不動気とこの光と融和して働くを気源体性と命名くるなり。されば融和線とは引力性を有すと考ふるも差支なし。
 さて汝等が住める世界にてもし組織線のみにて、破壊線なかりせば、其結果は如何あらん。空気は細菌に充たされ、動植物は蔓延して住む処さへなきに至るべし。故に破壊線の必要を生ずるは当然なり。ここに於て太陽より放射する光即ち、光源体生なる破壊線の要あるなり。太陽光線は破壊性分解性を有することは皆よく知るところ、此線は圧力を有するが故に、放射力も旺盛なり。是を光源体生と云ふ。然して光源体性気源体性との合流によって、更に新しき気光体を編出す。是即ち気光素と云ふなり。
 此原理を簡単に説明すれば、光源体の破壊線と気光体の組織線とを分解線融和線によって結びつけたる時に、始めて生れ来る新しき気と光との混合素こそ気光素にして、恰も摩擦によりて火を生ずるに似たり。然れども摩擦は熱を伴ふも気光素は熱を伴ことなし。

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