覚者慈音612  未知日記 第一巻  自在論 第一章   伊東慈音



第一章 空源力
              インショウ、ミキョウ貴尊講述
第一節 


 我、汝等を誘導して共に手を携へ以て正道を進まんとす。されば特に心を用いて神語を口訳して、汝等が日常使用せる言々句々を撰び、肉眼にもあれ、又は肉耳にもあれ、容易に悟り得る文章を使用せり。また此の書は我修得して究めたる事実なれば疑義をさしはさむ事なく、一路邁進して速やかに法の妙を究むべし。
 そもそも全宇宙は始めなく終なきを以ての故に、時間空間の要なし。されど地球に在りては始終あるを以て、時間空間の必要は免がれざるなり。即ち全宇宙の不変性元気力より生じたる太陽系なれば、太陽にも終末の時至るは、必然の真理なることを知らん。況してや、星月に於てをや。されど此太陽系を創造(つくり)たる不変性元気力は消滅することなし。此不変性元気力を仮に空源力と命名すべし。
 不変性元気力即ち空源力は絶対なれば、其妙不可思議の作用と、其力は広大無辺にして森羅万象悉皆その恵みに浴す。地球に於ては未だ是が研究を完成する事能はざれとも、他の世界にては此原理を究め応用して巧妙なる機械に依りて、自由自在に国と国とはもとより、世界と世界と交通し居るを見る。地球の学者よく此理を究め、速やかに是が応用せられんことを望む。



第二節


空源力を分てば光源体性及び気源体性の二種となる。光源体性とは光の源、或は光の因根を指し、是を略して光体性と仮称す。
 又気源体性とは気の源、或は気の因根を指し、略して気体性と仮称すべし。
 さればこの二種の働きが一方的となる時、前者は破壊となり、後者は組織となる。人界にては前者は死を意味し、後者は生を意味す。此二種の結合によりて、始めて生死を超越することを得。故に此二種の結合、一方に偏する時は生死を免がるる事を得ず。
 光源体性分てば破壊線と分解線の二種となる。故にこの破壊線分解線及び融和線組織線の四種は宇宙の根本本義にして、一切は四種即ち四線の原理に帰すこと疑ひなきなり。
 人間は幼児より老年に至る迄、此四種の法則に従ひて生存す。即ち天地自然の道理に順ずる故なり。此理を逆用せば天理に相反す。故に世は修羅の巷を現出して人界の平和は望まれざるべし。
 例へば医薬は病苦を治すれども、其量をあやまれば生命を失ふの理に等し。即ち気体性に属すると、光体性に属すとの相違に依るなり。
 薬を作るには破壊線より分解線、融和線より組織されたれども、其用法を気体性に依ると、光体性に依るとの相違にて、生死の何れかにわかる。是単なる一例にすぎざるも、四種四線の道理は科学者の最も意を用いて工夫と研究を要するところならん。



註 
 此の未知日記一巻目の講義はインショウ、ミキョウ貴尊の講述で始まりますが、この方は後のコ-ケン、ムィ、リョウジャ、セイキョウ貴尊であられます。そして後ほど語られる円海大師は後のインショウ、ミキョウ貴尊として講義に臨まれます。


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