覚者慈音581

               三世と四世論
           未知日記第八巻
           第四の巻
           来世の巻                                    其の132
    第二      天界と地界の関係
     六     七流界の概略                                         
             リョウジャ.セイキョウ貴尊講述


 此界に置かれたる人類は凡て神より命ぜられたる任務を果し居りて自己の為の事柄にははたらく必要はあらざるなり。故に神より命ぜらるるがままに行動してその任務に専心努力なす事を喜びとして住居なし居るなり。されば衣食住はもとよりその他の事柄に対しても自己を省みずとも何等不自由もなく又別段娯楽とか或は財宝とか云へる如き欲望もなければ、是を得んとする必要も感ぜず更に福徳を望むにあらねば妬み嫉み怨みなどの心も起らず財宝を求めざるが故に盗難の恐れ等はあらざるが故に罪を犯すもの一人としてあらず。されば獄舎もなく又罪人もなければ是を審(さば)く者も従ってあらざれば平和は寧ろ当然なりと云うべし。人と人と争う如きあやまちもなく凡ては神の任務を果すに喜び居るにすぎず。是等の詳細については九流界の話を円海より聞きて想像すればほぼ七流界のの有様は頷く事を得るならん。今七流界に来り居る者の中には汝等が世界より移り来り居るものすくなからずあるなり。此界の人々は五流界二流界迄は自由に往来することを許され居るが故に命ぜらるれば直ちに往来して任務を全うなし居る姿を見る時我等は汝等が一日も早く此界に来りて此喜びを得るならばさぞや楽しきことならんと、汝等の速かに来らん事を望み居るなり。汝等の生涯は肉体の享楽と衣食住に重点を置きて是が為に争いて貴重なる魂を空しく失い居る事を我等は実に不憫なりと感ず。汝等我等が語りし彼等が二流界迄自在に往復すると聞かば彼等は肉体を運びて往復すると考うるならん。然にはあらず。彼等の眼(まなこ)は二流界迄詳しく見る事を得。又耳は聞え口より発する声は二流界迄自由に届く力さなはり、九流界の如く機械などの必要は要ぜざるなり。もとより二,三流界より八,九流界へ伝うる場合には機械にて通ぜしむれど七流界迄にはかかるものの要はあらず、唯必要に迫らるれば他のものを運ぶ機械はそなわりあるのみ。他には何等の必要なくして用は果さるるなり。
 例へば仮に一個の品物を七流界より二流界に求めとして手を差しのぶれば直ちにその品物をとる事を得る如き様を想像し見よ。汝等には到底考へも及ばざるべし。かかる事は微々たる事にて此界にては別段不思議にも感ずるもの一人としてあらざるなり。智慧はかくも汝等の世界とは隔あることを想像して如何に汝等の世界の不自由なる事をしるべし。
 又此界には生老病死の苦しみなく天災地災の憂なく雨欲しければ雨を降らせ風欲しければ風をよぶ等凡ては為してならざる事一としてなく斯る世界なるが故に如何なる事をなすとも怪我あやまちの憂もあらざるなり。されば此界を犯さんとして他界より侵入し来るものも多けれど其等のものは此界に入るを許さず、遠ざけられて転落するもの多し。そは神の許容さざる故にて此界の人の罪にあらねば罰せられる事もあらざるなり。詳細は九流界の説明を聞きて其に依って想像せば可ならん。


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