覚者慈音488

               三世と四世論
           未知日記第八巻
           第二の巻
           現在の巻        其の42
  第三十四     重魂について   その弐              
              インショウ、ミキョウ貴尊講述


 重魂の種類は多種多様にして一々説明なし居りては限りなし。されど是を大別すれば同類魂、異類魂の二種に分類して考究することを得るなり。同類とは共鳴するを意味し、異類魂は不共和相克を意味すと考へて可なり。又人類魂は同類にして動揺魂は異類なることは云う迄もなし。中にも援助魂は同類に属し、障碍魂或は加害魂は異類に属すと知りて研究を進むべし。是等のうち最も注意を要するは援助魂にして世人の中には是を主護霊と誤解なし居る人は多し。主護霊と云うは固定魂即ち不動魂なり。然して援助魂とは固定魂を補佐し居るなり。この援助魂には力の点に優劣ある故一様ならず。或は通力自在なるあり。又平凡なるあり。固定魂と同様のものもありて一様ならざるなり。障碍魂に於ても亦同様の関係ありと知るべし。又有縁無縁の魂を分けては有縁は同類に、無縁は異類に属せしめて考うれば可ならん。又異類魂の中には同類に属する異魂あり。是は肉体は男子にして起居動作は婦人の如きあり。其と反対に肉体は婦人にてありながら行いは男性的なるあり。是等の大抵は重魂の人なり。然し稀には然らざるもあり。是は父母の育てかたにて変化したるなり。男子にて心のみか、すべては婦人の業をなし、又婦人にして男子の行いをなすは夫婦魂と称し居る人もあるなり。この夫婦魂は何れが主にて何れが客なるかに迷わさるるなり。又事実是をたしかむるは至難にして行者が脱魂の法を行う時、思い惑うも亦事実なり。故に是を見きはむる力に到達するにはなみなみならぬ努力を要するなり。世人は肉体を主とし態度を客とせば可ならにと思うならん。されど然とのみは限らざるなり。理由は男性は魄にして女性は魂となり居る夫婦魂があるに依ってなり。是等は重魂にあらずして転魂と称するなり。転魂は入魂の一種にして魂魄のみが夫婦状態となり居り一種の不具者なり。所謂精神不具者の部に属す。故に是をあやまりて脱魂すれば死に至らしむるか、或は狂人となす恐れあるによってなり。夫婦魂には重魂か転魂か或は教育上よりの変調かをたしかむるは至難なるは此理なり。
 其他肉体は不具にして一人にて両性を有するもありて肉体に於てすら何れを主とすべきかに迷うもあるほどなれば、精神上に於ても不具者として取り扱はるるとも是非なき事なるべし。されど是が重魂者に相違なしとの判断確実となれば、脱魂の法を用いて完全に治癒することを得るなり。すべて重魂のうち客魂は主魂の有する魄の力をかりて活躍をなし居るにより魄の力を切断せらるればもろく影を没するものなり。
 世人の知れる笑い話の中に或囲碁を好む盗人が大家に忍び入りたるに、主客囲碁をかこみ居たる音に心惹かれて身の危険をも忘れその部屋に入りて助言をなし、遂に発覚して主人より意見を受け永く主人に愛されしと云う話あり。恰も需魂の客は盗人の如く宙に迷い居る時己の好む魂を見て其と和し、その魂の持つ魄の力を与へられて再生して活躍なすなり。是は無縁魂に多し。故に無縁魂は入魂後永住して重魂に化せらるるなり。



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