覚者慈音454  三世と四世論  大地大気の感ずる理由  セイキョウ貴尊講義

              三世と四世論
  
              
未知日記第八巻
           第一の巻
           過去の巻        其の8
       第五 大地大気の感ずる理由              
             リョウジャ、セイキョウ貴尊講述



 日あり、光あるによって地球は昼夜の別ある如く絶対性のめぐみを受けて生存する人間なるが故に、生死あるは当然なるべし。されば大気と大地と人間との関係も同様なることも亦当然の道理なることも推して知ることを得ん。是等は前にも語りし如く首頭は大空大気の父に相当し、胸腹は大地大海の母に匹敵す。さればこそ教主は汝等を導く教えに頭腹一体ならしめよとくりかへし、くりかへし教えられたる事は、汝等もよく知るところならん。されば是等の事も此の理に基くと知るべし。即ち春夏は父なる大気が旺盛に活躍し秋冬は、母なる大地の活躍と知らば可なり。故に肉体不健全なる人は春より夏にかけて精神関係の病気多く、意志薄弱なる人は秋冬にかけて肉体に故障ありと説きたる人もあるなり。事実は兎に角として修養の材料として知りおくも可ならん。春夏秋冬四季折々の気分は詩歌美文名文によって表わされある如く、自然の変動には身心共に化せらるるならん。汝等平素無関心に過し居りてすら自然の力には化せらるるなり。まして大気大地の徳を悟りて同化するに於てをや。広大なるは推して察するを得ん。


       第六 親より祖父母え順ぜよ


 汝等が親なる地球の親は健在なれど、地球の兄弟悉くが健在ならざるべし。勢力旺盛なるあり。老衰して既に滅せんとするあり。又生れんとするあり。滅したるもあるなり。汝等祖父母の恩恵を考慮したることありや。今や日本は民主主義を唱え家族主義撤廃を盛んに唱うる不心得者すらあるにより、祖先崇拝の念を一掃せよなどと唱え居る民主主義誤解者すら現われあるを見て、我等、唯唖然たるのみ。実に無智蒙昧の甚だしきに驚嘆の他なきなり。汝等が祖先崇拝をなし居る様はあやまりなり。即ち汝等は祖先を誇大に吹聴して自らの威光を高く示めさんとなす自尊心よりの崇拝なるべし。もし現在富豪なる汝の祖先が乞食なりしかば決して祖先を口にせざるならん。アメリカを見よ。祖先を語らず。唯発見者のみを語るにすぎざるならん。一国に於てすら斯くのごとし。今日の地位を占めたるアメリカにして数千年の由緒ある国なりせば針小棒大に吹聴して誇るならん。
 余事は兎に角汝等の祖先崇拝は斯くもあやまり居るなり。故に今日の如き悪思想に変化なし行くなり。されば我等の語る祖先に対する帰依とは斯る浅薄なる意味にあらず。もし祖先が乞食非人なりとも或は身分尊き人なりにも我等の語らんとなす説明とは何等問題とはならざるのみか何等の関係はあらざるなり。今この説明をしたためさせある時(昭和二二年六月一三日)慈音の若嫁は一枚の新聞によって一つ目の奇形児が生れし事を報じたり。ミキョウの指図による。(東京朝日新聞記事末尾に転載)もしかかる子を産みたりとして考へ見よ。汝等なりせば何と思うや。世間を恥じて自殺する母もあらん。然して祖先を怨むならん。是等は仏教国の日本の教化の遺物なるべし。又此の奇形児が成長したりとせばその奇形児の精神状態や如何ならん。父母を怨むならん。
 是をアメリカ人なりせば如何に取り扱うか。変調を好むかの国の人達は定めて人気をわきたたせ、何とかしてこの奇形児の無事に成長せんことに努力するならん。日本人は死したるを喜び、米人は死せしと聞かば惜しむらん。東西人心の相違はかくも表裏の関係あるなり。是実間性と空間性の相違によると知らば可なり。我、祖父母に帰依せよの講話に対してミキョウはいちはやく奇形児の出生を慈音に報じたるにも大なる意味ありてなれば、今少しく講話を進むべし。是は後にミキョウが講話する因果論の資料に供するに依ってなり。
 其は別として奇形児に関して世間の多くは母の責に帰せしめ居るを見て、我等は不憫に感ずるなり。責は母にあらずして父に多し。故に責は父にあるなり。詳細はミキョウより聞くべし。

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