覚者慈音447



       三世と四世論
         未知日記第八巻
                                 第一の巻
過去の巻        其の1

                  
                                                リョウジャ、セイキョウ貴尊講述


 
 テッシン貴尊にをかせられては慈音の苦行をいたはり給ひて暫時の休養をあたへんとなし給ひしに彼慈音は我等に対して再三再四講演の継続を要求してゆづらず、我等も彼の衣のるところに感じて彼の願いを聞き届けたり。此書を学ぶもの深く慈音に感謝して修得せよ。
               緒論


 地球は始めありて終りある世界なれば即ち一世にて二世三世とは云い難からん。所謂一代果なり。然らば三世とは何を物語るかを考ふれば地球に組織せらるる迄を一世とし、然して滅後を一世として考察すれば三世は成立するならん。斯く考ふる時、過去とは集合性を意味し未来とは分散を意味すと云う結果と見なすことを得ん。果して然あるか。汝等よく考究し見よ。恰も周囲より木石を集め来りて家を建て暫く住いて一夜の火災にて鳥有に帰したりと同様の事柄なるべし。木石を集めし時代は集合期にて家を建てて住居せし現在は結合期にて火災にて破滅せし未来は分散期なるべし。是を要約すれば過去は混沌期に属し現在は実在期に属し然して未来は空虚期に帰せしむる関係とならん。果して其は正しきか。汝等深く考究し見るべし。昨日の現在なりし事柄は今日は既に過去となりたり。其と同時に今日の現在は昨日の未来にてありしならん。この理を小さく用ゆれば分秒にも同様に適用することを得ん。然りとせばすべては過去の連続とも見なされ又現在の持続とも見られ又未来の継続とも見なすことを得るならんる斯く思い来る時三世と云うは即ち一世に帰するとの理論も成立す。果して其は正しきか。汝等歩行を続くるとして考へみよ。然るときは背後は過去、足は現在、前面は未来にして三世は同時に成立せん。斯く様々に思いを廻らせば三世とは時間空間数を有する世界の言葉のあやにすぎずとの結論に達するならん。何となれば時間空間数を有せざる世界なれば三世論は成立せざるによってなり。されば我等、汝等に語らんとなす三世とは如何なるを云うか。考古学者は過去に眼を配り、進化論者は未来に思いを馳す。恰も衣服を居る機の如く梭(ひ)は左右に動きて縦糸をからむに等し。故に過去と云い未来と云うも線は一なり。唯左右するの相違にすぎず。汝等はこの緒論を翫味しをきて我等が今後語るところに留意すべし。
   
            第一  親子の関係




 太陽の親は全宇宙にして、太陽の子は地球なりとは一般人の認むるところ、されば汝等の住む世界の親は即ち太陽なるべし。然して親子共に今も健在なり。汝等の親は今尚健在なりや。汝等の親は滅すとも亦子は滅すともそは同時ならず。されど地球の親なる太陽滅しなば子なる地球も共に滅するならん。ここに汝等は留意を要すべし。

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