覚者慈音326

光明論 上巻 巻の一
                その11
  
                 セイキヨウ貴尊 講述


 汝等此物語によりて霊光の尊さを知りたるならん。霊光は善悪正邪に和して色に染まざるは此例の如く、娘の悪に化して即ち悪を以て悪を洗ひ清めたるなり。此理は汝等も知る如く衣服の油垢は石鹸の油を和せしめて脱落せしむると同様にして、和して清むる方法なり。又塩魚は塩水に浸して塩味をぬくに等し。霊光は善に和して善を旺盛ならしめ、悪に和して悪を脱落せしむる力あるに依って、善悪正邪の区を明らむる必要あらざるなり。


 「形の光は胞子の集合にしてその胞子は霊光より作らる
 故に霊光ははたらきにして始めなく終はりなき智慧の根源なり


 神は全宇宙を造り、更に太陽系宇宙より更に微生物に至る迄悉く造り給へり。是に依って相対より複相対となり更に複々相対となりてはてしなき様々の現象を見るに至る。此複々相対の蔭にかくれて現はれし魔、悪魔にして是は神の造りしにあらねど、神は是を亡ぼし給はざるは優れたる動物を保育するに、却って良結果を生ずる資料として見のがしあるなり。雑草は香木に害を与ふるも是をぬきて肥料とせば、却って香木の養ひとなるに等しく毒薬変じて薬となるの比喩の如し。されば教主は形を有するとも亦形あると仰せられずして、形の光はと、説かれたる事も細心の已党略用いられある事も頷かるるならん。所謂形の光は細胞の集合なり。細胞の一個々々の力は霊光に依って造られたりとせば、霊光は即ち作用なるべきは勿論なるのみならず、霊光は智慧の根原と仰せられし事も頷かるるならん。特に留意すべきは教主が申されし胞子とは即ち汝等一人々々の事にして、其すべての胞子なるものが集合して始めて世界の輝きは増す。されど是が個々別々の胞子の汝等が一体とならざる結果は、分散して働きも唯一個々々の胞子の光に過ぎざれば小さし。汝等が家の光を輝かさんとならば一家悉く胞子を一体ならしめよ。さらば家運は輝かん。神は霊光の働きを以て汝等を造り、其集合に依って形の光を作りて輝かせんとなし給へるに、汝等は其恩恵を知らずして自己の欲するがままに行動するに依て、国家は衰頽するは形の光明鈍き故なり。今我、語る処をよく聞けよ。胞子集らば海面の一体は輝きて浮べる船もかくるるを得ず。かの胞子分散せば真の暗黒となる。胞子の大きさは肉眼にて見る事を得ざるならんも、和する力の大なるを知れ。形の光は如何に強くとも長からず。其限りある短期間を和協一体ならずして暗黒の国家となすに依て、悪魔の侵害を受けて今や汝等の日本は、累卵の危きに置かれたるを見て反省せざるは嘆しき限りならずや。(昭和二十年五月7日)


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