覚者慈音299  大霊界入門記  後編   第七、フク 反復門 (仮称) 一名奮起門 (仮称) とも云ふ  教主寛大講義

未知日記講義第一二巻  大霊界       巻の五                         NO246
大霊界入門記    後編                 
第七、フク 反復門 (仮称) 一名奮起門 (仮称) とも云ふ                                                    その15
                       教主寛大講述


 曾てテッシンが未知日記に於て語りたる二流界の俗歌に「わたしゃ水性、あなたは火性」の句を示めしてさとしたる如く、妾や水性とは気素を現はし、あなたは火性とは光素を現はしたるものなり。然して最後にねえとか云へる無言詞を諸子は何と解釈せしか。即ちその無言詞は気光素によって組織せられたる結果を示めしたるなり。すべて男女陽陰の区別ある間は、光素気素のはたらきが一体化せざるによって、二分され居ることは諸子も察せられるならん。夫婦互に争ふは光気素の交はりなるが故に衝突を生ず。気光素と雖も完全ならざれば又同様の結果となることは是非もなし。其は自然の法則なるによってなり。光素は圧力にして男性なり。気素は引力にして女性なり。汝等諸子の世界の有様を見るに、若き人達が恋愛をするは光素の圧力が気素の引力に引かされ居るが故に、ここに恋愛となるなり。然してその恋愛が達 せられたる時、男性の圧力が失はれ行きて女性の引力に和して、却って其引力に乗ぜられて俗に云ふ女房の尻にしかるる結果となる。是は引力強きが為にかかる結果となるなり。未知日記に於て語りし如く女性は若き間は気素が表面化し、光素が潜在すれど、年たくるに及びて其が反対と変り、光素が表面化し、気素が潜在し行くことは諸子も知り居るならん。魂魄と区別せしは即ち魂は光素にして、魄は気素を指したるにすぎず。即ち程よく合すれば魂となる。合せざるが故に魂魄と区分して教へをきたることに心附きたるならん。魂魄一体とならざれば魂の姿とはならざるなり。心意に於ても亦然あるなり。心意一体化してはじめて完全なる心となると承知せよ。是にて心意魂魄の意味は解せられたるならん。男性の若き頃は光素のはたらき強きが故に圧力にてはたらき、年たけて光素が潜在し、気素が表面化するによって智慧となりてはたらく。故に引力性が強くなり行くなり。光気素と云ひ気光素と云ふもこの理に基く。光気素とは光の度がたかまり、気光素とは気の度がたかまる。この理より二流界の俗歌の意味を考ふれば、歌の真意は那辺にあるかを察することを得るならん。又夫婦の相争ひ相和するもみな引力圧力の調和が欠くるによってなりとの意味も、うなづき知ることを得るならん。光素と気素程よく調和すれば、気素光素共に平均してはたらく故に、圧力になさんとせば光素の度をたかめ、又引力の方向に向はんとせば気素の度をたかむれば望は達せらる。是即ち法なり。

×

非ログインユーザーとして返信する