覚者慈音239 未知日記講義第一二巻  大霊界入門記   シュの発育門   教主寛大講義   前編

未知日記講義第一二巻  大霊界       巻の四                        NO188
大霊界入門記   前編                 


第二   シュ、発育門或は幼児小児門 (仮称)                             その4
                      教主寛大講述


 シュの門に入りたるものは皆一様に学ぶべき学徳を積みて、甲乙の隔たりなく又賢愚優劣はあらざれど、己自ら将来の使命のために授けらるる学問をなす他、他の分野を犯す如きことはあらざるなり。このシュと云ふ言葉の汝等諸子の修に匹敵すれど、その意味はきはめて広きが故に、修むると云ふ言葉の意味にあらざることも併せ語りおく。斯くしてすべての事柄が授けられ是を応用する力進み行きて、やがては小児の学徳兼備すれば、次なる門に入ることを許さるるなり。この界には落伍者と云ふもの一人としてあらざることは是又云ふ迄もなし。機、熟しすべて完備するに至らばやがては次の門即ちキュの処に入る。
 汝等の肉体は人々によって相違あり。即ち健康者虚弱者或は不具者等の相違あるが故に、従って優勝劣敗などのなやみあれど、大霊界は最早斯る不平等なるところにあらねば皆一様なり。汝等の肉体はその組織の如何によって智能の程度も従って相違あれど、大霊界にはかかることもあらざるなり。故に尊卑の区もなく貧富の差別もあらざるなり。すべてはみな一様なることはかくの如し。是等の道理を諸子は認識なしたらば汝等が世界に是を広く応用して、世を建設するならば永久の平和は得らるる道理あらん。諸子は人類の平和を口にしながら己が住める国土を強くして他国を脚下にせんと計る。是等は国土優越を考ふる故なり。己が国土を強くして他の国土を弱むるが故に、国と国との交はりが結ばれず、故に障壁を作りて他の侵害を防 禦せんと計りて、汲々たるは何と云ふ卑劣なることぞと早く覚醒せざるべからず。個人主義が全体主義に化せられるなれば、国土主義を全界主義に化せられじと云ふことなし。人類一体一心とならば全界も亦一界主義に組織さるるは敢へて困難なることにあらず。然るに其が口にしながらなし難きは、何かそこに一種の潜在せる優越感が、忍び居るによってかかる結果となるならん。白色人種は有色人種を虐げ、有色人種は是に反抗す。是を人類一体主義とは称し難し。人類悉くが帰する処人なるべし。甲乙の区別あらんや。有色白色の相違あらんや。みな人間なり。姿形にょつて優劣を論ずるものにはあらざるべし。又賢愚の相違もあらざるなり。黒色人種に勝れたる智者あり。白色人種に劣りたる愚者もあることは諸子もよく知るところならん。諸子も優劣を形によって論ずるは愚も又甚だし。大霊界に運ばれ来るものの中には、種々様々の人類が数限りなくありて一様ならざるに、この界に再生すれば悉くが同一と化せらるるにより、これを汝等諸子に応用せば大いに得る処あるならん。

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