未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の四 最終の巻 二流界、仮称霊空界 セイキョウ貴尊 講述 地球上の空間に於てもし引力圧力の摩擦なければ、地球は破壊するの他なかるべし。地球の空間に種々様々の黴菌の生るるも、皆此引圧の摩擦より生ずるものにて此摩擦なきに至らしむれば、黴菌等は現はるるものにもあらず、従って他に生物の生存することも難し…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の四 最終の巻 二流界、仮称霊空界 セイキョウ貴尊 講述 徒らに地球上の周囲を廻転なし居りては、何時かは人間としての本分を全うすることを得んや。人と人との交はりの約束を唯守り居りて違えずば其にて陸地の任務は安らかならん。何を好んで他の人を足下にせんなぞと云ふが如き、あさはかなる考へをたくらみて何…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の四 最終の巻 二流界、仮称霊空界 セイキョウ貴尊 講述 自然と云ふは毒たらしめとせば毒となり、薬たらしめんとすれば薬となる。是即ち真の自然なるが故なり。世人はこの理を考へず、自然と云へば正しきものとか或は正しからざるものとかの、区別をなして考ふるが故に自然は一方的となるなり。故に不自由を伴ふ。…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の四 最終の巻 二流界、仮称霊空界 セイキョウ貴尊 講述 例へばアメリカを中心として一界を安からしむるに至らばその界はアメリカとなる。ロシアに於ても亦同様なるべし。然する事によって果して一界は治まるか。然らざるべし。即ち中心はアメリカとなり、或はロシアとなる時は、その中心たる所に住む人類は高く評…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の四 最終の巻 二流界、仮称霊空界 セイキョウ貴尊 講述 世人は大なる事を知らずして小なることを大と思ひてあやまり居るが故に、安国論は果なく戦はさるる結果となるなり。日本を日本としアメリカをアメリカとし小さく区分して考ふる如き愚なる考へにて、宇宙の自然とか或は神を知るとか云ふが如きことは、到底望…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の四 最終の巻 二流界、仮称霊空界 セイキョウ貴尊 講述 (肉体を有する間にせめては三流界以下の事柄を聯想して修養なし、然して肉体消滅せざる間に九流界をつくる事に努力せば可ならん。) 然することによって智識は進み、然して其智識のそなはるによって上界の姿は、次第次第に認識することを得るなり。肉…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の四 最終の巻 二流界、仮称霊空界 セイキョウ貴尊 講述 世人の世界は光素の分れたる光気素の方向に向ひ居るが故に、表裏の関係ありて其に於ても、世人の世界と同様の関係にて生活なし居るもあるなり。されど是が次第に進化して純光素純気素の位置に上りなば、純光気素或は純気光素の世界となる。更に進んで其が気…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の四 最終の巻 二流界、仮称霊空界 セイキョウ貴尊 講述 世人の拝みは慾望の拝みにて、何か物質的のものを得んとしての拝みなるが故に、却て拝みのために心に傷くること多し。もとより悩みを排除せんとする拝みは一種の慾望なれど、貪欲の拝みとならば却て悩みを増す結果となるなり。ものには分度あるが故なり。…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の四 最終の巻 二流界、仮称霊空界 天職と人職について セイキョウ貴尊 講述 世人の言葉に沈思黙考と云ふあらん。即ち沈思黙考とは如何なる意味を指すや。又禅門には不思慮底を思慮せよと云ふ教へあり。人間の心は間断なく動揺しつつあるならん。其動揺こそ自然なるべし。唯自然に順じて心を廻転なさしめ居らば可ならんか。…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の四 最終の巻 二流界、仮称霊空界 天職と人職について セイキョウ貴尊 講述 何となれば其は表面より観察することに属するが故に、陽性となるによって光源体制に属すとするが故なり。是を眼に見えざる心を表面とし、その奥に潜在なし居る魂を影として考察するならば、其は陰性なるが故に、気源体性に属す。されど是又一方的…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の四 最終の巻 二流界、仮称霊空界 天職と人職について セイキョウ貴尊 講述 絶対に属する霊空界なるが故に此界に生れたる人種は、人間の最高位に置れたる人種なりと云ふ事の理も、推して知ることを得るならん。是を易学にては太極と云ふ。太極分れて陰陽両儀と名づけ居るも是なり。即ち空源体性分れて気源体性及び光源体制…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の四 最終の巻 二流界、仮称霊空界 天職と人職について セイキョウ貴尊 講述 現在ロシアの主義とアメリカの主義とが対立して、既に武力にさへ訴へんとなし居るにてはあらざるか。両者が共に己が主義を正しとして譲らず、為に武力を敢てしても主旨を貫徹せんとするが如きは、是理に順じてさとりに順ぜざるが故なり。 所謂…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の四 最終の巻 二流界、仮称霊空界 天職と人職について セイキョウ貴尊 講述 されば心の持ちかたと云ふは身にも偏らず、又魂にも偏らず、常に平行して身魂を一体化ならしむる事によって、始めて三味一体となるなり。故に法に合ふ心の大切なることは、乱さざる底の心にあらざればあやまてば一方に傾く。肉体に囚はるれば魂を…
いま民放のテレビ名作特集をチラッと見ていたらデイズニーの作品群を紹介していた。ピータパンや白雪姫などその他幾つかを映像と音楽で流していた。いま永遠の不朽の名作としてデイズニー生誕何周年として企画しているらしい。この未知日記書の書の中には貴尊方の教えとして優れた寓話が百編程書かれている。未だかつてどなたも読んだことのない大人の為の寓話お伽噺だ。そんじゃそこらのカビの生えた御伽噺じゃないぞ。深…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の四 最終の巻 二流界、仮称霊空界 天職と人職について セイキョウ貴尊 講述 即ち是等の類は身心魂を一体化なし居らずして、個々別々の行動をなし居るによってなり。一つの事をなさんとするには斯くも個々別々の行動をなし居りては成就するものにあらず。身心魂一体となりてたとひ如何なる事にもせよ、是にあたりなば成就す…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の四 最終の巻 二流界、仮称霊空界 天職と人職について セイキョウ貴尊 講述 我等聞くところによれば世人の中には天職と云ふものはあらじと語り居るを耳にす。果して人類には天職と云ふもののあらざるかに考慮を払ひ見よ。天職と云ふもののあらじと考ふるは誤謬ならんと気附くならん。天職を知らざるは魂を知らざるが故なり…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の四 最終の巻 二流界、仮称霊空界 セイキョウ貴尊 講述 無我の境禅定三昧等の特殊の法は、なせば一時は得らるれど慈音が語り居る如くさむれば又もとに復す。是を持続せんとならば間断なく行い居らざればなし難し。其日々々の生活に追はれながらこれを持続せんとせばその修行は容易の事にあらず。普通一般の世人にては到底望…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の四 最終の巻 二流界、仮称霊空界 セイキョウ貴尊 講述 座禅静座して心を沈静するは即ち塵埃を清除する方法なるべし。書を読み経を唱へ祈りをなすも是又排出の方法に属す。自問自答又然り。汝等幼なかりし頃は何事を見聞なすとも記憶力が旺盛なりしならん。然るに年長けての後は如何 ! 今聞きし事も瞬間にして忘却し居…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の四 最終の巻 二流界、仮称霊空界 セイキョウ貴尊 講述 心の持ちかたとは方法を云ふにて、法の如何によつて悩みは排除せらるる故なり。魂なくんば法を知ること難く、心なくんば肉体を整ふることも難からん。故に仏教者は仏法僧の三宝に帰依せよと称し居るなり。不動心とは法の心を指すにあらずして、魂の心を指すなり。魂の…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の四 最終の巻 二流界、仮称霊空界 セイキョウ貴尊 講述 兎角人間は命令に服従することと、又応じ難き事との区別あるならん。されど命令せられたる事と、依頼せられたる事とに関しても亦、其意味に対して応否の区別も従って多かるべし。是等は心の持ちかた如何によるとは考へざるか。同じ言葉に対しても命令の意味と、依頼の…