未知日記霊話集千八百十回  帰途案内記 NO226 座禅静座して心を沈静するは即ち塵埃を清除する方法なるべし。書を読み経を唱へ祈りをなすも是又排出の方法に属す。自問自答又然り。汝等幼なかりし頃は何事を見聞なすとも記憶力が旺盛なりしならん。然るに年長けての後は如何 !  今聞きし事も瞬間にして忘却し居るにてはあらざるか。濁りたる心なるが故に何事をも記憶する力、乏しくなり居る事に留意せざるべからず  セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記        巻の四 最終の巻  二流界、仮称霊空界 セイキョウ貴尊 講述                       座禅静座して心を沈静するは即ち塵埃を清除する方法なるべし。書を読み経を唱へ祈りをなすも是又排出の方法に属す。自問自答又然り。汝等幼なかりし頃は何事を見聞なすとも記憶力が旺盛なりしならん。然るに年長けての後は如何 !  今聞きし事も瞬間にして忘却し居…

未知日記霊話集千八百九回  帰途案内記 NO225 霊を知る事によって始めて、世人の世界は安楽となるなり。即ち霊魂心身の姿とならば、ここに始めて世人の肉体も心も魂も完全そなはりを整へるが故に、居ながらにして天国極楽を知ることを得るなり。欣情の語りたる如く肉体の汚物は排出する事を得れど、心の汚物は如何にして排出するやと、慈音に語りしを聞く。形ある肉体の汚物は排除する事を得るに引き換え、心の空なるものの汚物を排出することを得ざれば、混濁して何物をも見ること聞くこと難からん  セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記        巻の四 最終の巻  二流界、仮称霊空界 セイキョウ貴尊 講述                       心の持ちかたとは方法を云ふにて、法の如何によつて悩みは排除せらるる故なり。魂なくんば法を知ること難く、心なくんば肉体を整ふることも難からん。故に仏教者は仏法僧の三宝に帰依せよと称し居るなり。不動心とは法の心を指すにあらずして、魂の心を指すなり。魂の…

未知日記霊話集千八百八回  帰途案内記 NO224 我等の語る心とは赤子の不動心を云ふなり。医学上にては是を潜在意識と称し居るならん。我等は是を魂と云ふ。故に心とは法なりと教へしは是なり セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記        巻の四 最終の巻  二流界、仮称霊空界 セイキョウ貴尊 講述                       兎角人間は命令に服従することと、又応じ難き事との区別あるならん。されど命令せられたる事と、依頼せられたる事とに関しても亦、其意味に対して応否の区別も従って多かるべし。是等は心の持ちかた如何によるとは考へざるか。同じ言葉に対しても命令の意味と、依頼の…

未知日記霊話集千八百七回  帰途案内記 NO223 酒煙草を好める人に対して、友より勧められて是を禁止することは難し。されど肉体に病ある時医師が命令的に禁止せよとさとせば、余儀なく是を実行するならん。心の持ちかたとはここにあるなり。友より忠告せられたる言葉にては、改まらざるものが医師の命令には従ふならん。修養の大切なるところはここにあるなり セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記        巻の四 最終の巻  二流界、仮称霊空界 セイキョウ貴尊 講述                       楽みも苦みもすべては頭に帰す。この苦みをとり去りてすべてを楽みに化せしむれば、頭は安らかなる如く、二流界はすべての苦みを排除して、楽みの世界と変じ然して肉体全部をおさめ居る如く、二流界はすべての下界を安らかにおさめんと、努力なし居る事に考へを進めて…

未知日記霊話集千八百六回  帰途案内記 NO222 人として最も尊きは頭なりと考ふるならん。されば人間の最高頂は頭部にありとして二流界を想像し見よ。然して今迄語り来りたる二流界の事柄を頭の関係と対照して考へなば、朧気ながら理解することを得ん セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記        巻の四 最終の巻  二流界、仮称霊空界 セイキョウ貴尊 講述                       心眼に映るものの美点は見る程深き味を覚え、聞くものも亦同様にして見聞し尽すこと如何に年月を経るとも、其美をきはむること難ければ其程楽しきこことはあらざるべし。二流界はそれなり。如何に生活なし居りても倦怠を感ずることあらざる土地なり。然して何等の危険…

未知日記霊話集千八百五回  帰途案内記 NO221 人間の進化論を究め尽さば即ち二流界の処迄到達するにあらざれば、宇宙の如何なるかの真実性を理解すること難きはもとより、兎に角人間の極致と云ふは二流界の上位迄上らざるべからず。前途は長し セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記        巻の四 最終の巻  二流界、仮称霊空界 人類の極致へ セイキョウ貴尊 講述                       是等に関して学理より種々様々説明をなし居れど、帰するところは理窟にすぎざるべし。汝の眼は正しきものを見る事あたはず。汝の耳正しき声を正しき音を聞くこと難し。是即ち心の迷ひなるべし。正しき心とは何によって現はさるるや。即ち心は魂に魂は霊…

未知日記霊話集千八百四回  帰途案内記 NO220 空中楼閣に住居なして、この場所を極楽なりと思ひ居ると聞かさるれば、夢物語りの如く思ひて、これを学理より研究せんとする人はあらざるべし。唯錯覚作用ならんと一言にして顧みざるならん。錯覚作用にもあれ、其ところに安住せんとなす其原理を追求して、深く考へ居る人はあらざるべし。若し斯ることの有無は兎に角心理的に考案工夫して、是を科学の方面に応用するならば、何かそこには新らしきものを発見するとは考へざるか セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記        巻の四 最終の巻  二流界、仮称霊空界 「瞬間破壊があるならば瞬間組織もある」 セイキョウ貴尊 講述                       時間空間を要するものを作り出したるが故に、時間空間の必要あれど、その中に於て時間空間の要なきことを考ふるならば、自然は其中に深き意味を有して持続なし居るが故に、絶対自然の流れが時間を有するところにも含まれある…

未知日記霊話集千八百三回  帰途案内記 NO219 瞬間破壊のある以上瞬間組織の方法もなかるべからず。破壊は易く組織は難しと考ふるは、相対理論のあるによってなるべし。されど自然の真髄を極めて絶対論より考察する時は、破壊も組織も同時に行はるる道理あらん。空なるものを以て、実なるものを滅却せしむる事を得るならば、空なるものを以て実なるものを組織することも、行はるるにあらざれば、真の自然とは云ひ難し セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記        巻の四 最終の巻  二流界、仮称霊空界 「瞬間破壊があるならば瞬間組織もある」 セイキョウ貴尊 講述                       斯く語らば世人は不審するならん。二流界と雖も男界女界の住めるところある以上、時間空間を有するにてはあらざるかと。然り。然あるなり。実在的のものには時間空間のそなはりを有すれども、技術的に至っては斯る必要を認め…

未知日記霊話集千八百二回  帰途案内記 NO218 二流界は未だ絶対界にはあらざるが故に、絶対に属する相対界なりと思はば可ならん。されど世人の世界より見る時は、二流界は将に絶対界となり居るなり。すべての道理を明らめ尽したる世界なるが故に、なきものをもありとして作り出す能力をそなへ居るが故なり セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記        巻の四 最終の巻  二流界、仮称霊空界 セイキョウ貴尊 講述                       全宇宙は始めなく終りなきが故に何になる事ぞの連続より他にあらざるならん。是即ち終始なきが故なり。是を要約すればこの全宇宙は何になる事ぞの疑問詞に他ならざるべし。もし始めあり終りあるものならばこの言葉は成立せざるなり。汝等の肉体にて考へ見よ。その言葉…

未知日記霊話集千八百一回  帰途案内記 NO217 蟻は人間を知らざるべし。蟻に等しき汝等は焉んぞ神を知ることを得んや。よって神になる迄否せめては神を知る迄修養修行をなして、然して後欣情の語りし如く、何になる事ぞの言葉を口にするに至らずば、全宇宙の構成組織の大意は認識すること難からん セイキョウ貴尊講義

未知日記第十巻 帰途案内記        巻の四 最終の巻  二流界、仮称霊空界 セイキョウ貴尊 講述                       余事は兎に角ジョウの門に組織せられたるものと雖も、未だ人間の任務をはたさずばギョウの門に入ることを許されざるなり。二流界の人類はジョウの門なるが故に、人間としての責務を架せられあるが故に、その任務はすべて人間界の方向にのみ向けられ居ることは云ふ迄もな…

未知日記霊話集千八百回  帰途案内記 NO216 全くその姿整ひてギョウに移さるれば、ここに始めて変化往生より正しき往生となるなり。人門を離れて神門に移さるる往生にあらねば、宗教に云ふ極楽往生とか天界往生とかは言はれざるなり。世人の中にはチの門よりシュに変化往生する人すら少なきは、何と云ふ不便なることよと我等は感ずるものなり セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記        巻の四 最終の巻  二流界、仮称霊空界 セイキョウ貴尊 講述                       二流界仮称霊空界は魂魄界とは異なり、既に魂にはたらき居る霊の力が加はりて、共に同化せんと計り居る世界なるが故に魂魄界とは異なり、すべては空のはたらきを主として任務をなし居るによって、世人の世界とは全くかけ離れたる責に任じ居るなり。所謂肉体を離れたる…

未知日記霊話集千七百九十九回  帰途案内記 NO215 宗教によって心の戦ひを修めなば、実の戦ひも亦をさまるべし。然してこそ安楽なる世渡りをなすことを得るに不拘、現在の宗教者は此理を知らずして、実にのみ眼をむけて世を導かんとなすが故に、中途因果の法則となりて治むることを得ざるなり セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記        巻の四 最終の巻  二流界、仮称霊空界 セイキョウ貴尊 講述                       是等は実在的の事に限らず、空なる事に及びては世人は無関心にして生活をなし居るによって、世の中は進歩発達は得られざるなり。空なる方向に意を用い居らば其が反対に実在に影響を及ぼして、空実共に安らかとなることは云ふ迄もなし。現在汝等の世界は空の戦ひたえや…

未知日記霊話集千七百九十八回  帰途案内記 NO214 大凡世人の世界は害するものを倒して、無害のもののみ生存せしめんと計るによって争闘は尽きざるなり。有害無害に不拘すべてに和し、すべてを生存せしむる方向に、事を運びなば却て平和は安からん。平和のために戦ひを戦ひて、互に傷けらるる方向にむけ居るが故に、倒るるもの倒さるるものはてしなく続きて、屍のみ多くなり行くは悲しむべきことならずや セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記        巻の四 最終の巻  二流界、仮称霊空界 セイキョウ貴尊 講述                       所謂魂は霊にかへり更に霊より又魂に生る。故に魂霊魂の関係となる。されば魂霊魂の関係より考ふる時、一度失はれたる魂となるとの意味より、魂は霊にかへりて死すとの考へを起すならん。されど事実は然らず。魂は霊にかへりたるは所謂我家に入りたると同様にして、霊…

未知日記霊話集千七百九十七回  帰途案内記 NO213 二流界の葬儀 両界の間の空海は、陽霊陰霊の交はれる海にして、其中に現出なしたるは霊気と霊光が結合して霊魂を作り出したる、謂はば海にあらずして一種の霊池に等しと思はば可ならん。さればこそここに生れ来るものは即ち正しき霊魂に他ならざるなり セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記        巻の四 最終の巻  二流界、仮称霊空界その葬儀 セイキョウ貴尊 講述                       先にも語りし如く霊は善にも組し、悪にも組すと云ふことの理も推して知らるるならん。この霊によって浄められたる魂とならざれば、霊と魂の融和結合は清浄とはならざるなり。魂に垢づき居らば霊も亦垢づく。されど霊は清浄にして魂は未だ清浄ならずば透明とは…

未知日記霊話集千七百九十六回  帰途案内記 NO213 両界の間の空海は、陽霊陰霊の交はれる海にして、其中に現出なしたるは霊気と霊光が結合して霊魂を作り出したる、謂はば海にあらずして一種の霊池に等しと思はば可ならん。さればこそここに生れ来るものは即ち正しき霊魂に他ならざるなり セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記        巻の四 最終の巻  二流界、仮称霊空界その葬儀 セイキョウ貴尊 講述                       兎に角何れにもあれ聞くに止めをくべし。今是等に関しての有様を聊か語るべし。先にも語りし如く二流界を仮に霊空界と仮称しをきたり。既に此界は霊に化せられ居る世界なるが故なり。即ち男性の界は陽霊にして、女子の界は陰霊となり居るなり。然して両界の間…

未知日記霊話集千七百九十五回  帰途案内記 NO212 霊のことは古今宗教者の筆舌を極めて語り伝へ居れど、未だ霊の正体を知る人少なし。よつて二流界の様をくはしく語らば自づと霊の正体は認識することを得ん。大凡霊に対しての伝説はその範囲極めて大きため語る者聞く者、皆其々の智識の程度によって異なれるため、正しき霊の正体を認識なし居る人は稀なり セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記        巻の四 最終の巻  二流界、仮称霊空界 セイキョウ貴尊 講述                       霊のことは古今宗教者の筆舌を極めて語り伝へ居れど、未だ霊の正体を知る人少なし。よつて二流界の様をくはしく語らば自づと霊の正体は認識することを得ん。大凡霊に対しての伝説はその範囲極めて大きため語る者聞く者、皆其々の智識の程度によって異なれるため、正し…

未知日記霊話集千七百九十四回  帰途案内記 NO211 二流界の事柄を語るに対して斯くも横道に入りたる話をなせしは何故かと云ふに、この三密一体の理論を知らざれば霊と云ふ本体をきはむること難からん。霊を究めざれば霊の世界を語るとも認識することを得ざるは当然なるによって、先づ是等の事柄を語りて後に霊界の有様を語らんと思ふなり セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記        巻の四 最終の巻  二流界、仮称霊空界 セイキョウ貴尊 講述                       世人の修養修行の様を見るに心のみ忙しく働かせ居りて、肉体と魂をつなぐ事をせず、ために肉体と魂が分離されて融和の度を欠くによって、天爵の影うすくして品位は高くせられざるなり。先にも語りし如く魂と肉体とを一体化せしむる方法は、心に依らざればなし難し。心…

未知日記霊話集千七百九十三回  帰途案内記 NO210 修養修行を重ねて自然にそなはる人格は、即ち智慧の肥料に費して魂を育て行くによって、天爵はつまれ行くなり。故に是は永久失はるるものにあらず。人爵は謂はば附け焼刃なるが故に、失はるること多し セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記        巻の四 最終の巻  二流界、仮称霊空界 セイキョウ貴尊 講述                       かく語り来る時世人は思ふならん。天爵得られずば人爵これに伴はずと。もとより天爵ありて人爵是に従ひ来るは一応尤の如く感ぜらるれど、人爵は或程度智慧と物質との関係より来ること多し。人爵のうちにも自然人爵と苦心人爵との二種あり。自然人爵とは其人に具はれる…

未知日記霊話集千七百九十二回  帰途案内記 NO209 魂の力を高く引き上ぐる事によって、人格は上り行くなり。肉体と心とのみにては素質を改むること難し。さればこそテッシン貴尊の語られし如く人爵は得易く、天爵は得難しと語られしに対して考へを廻らし見よ。人爵は長からず。天爵は尽きるところなしと云ふことに思ひを致さざるべからず セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記        巻の四 最終の巻  二流界、仮称霊空界 セイキョウ貴尊 講述                       世人よ。我等の説を聞きて修養をなさんとするならば、其心して道を択ぶべし。然らずば我等の説にのみ囚はれて一方的となり、遂には狂人となる如き愚を敢てなす勿れ。されば是等の道理を正しく認識して、修養の道を計るにあらざれば、正しき人格は得られざるなり。宗教…

未知日記霊話集千七百九十一回  帰途案内記 NO208 個性を知ると云ふは彼の魂の程度を計らざるべからず。先にも語りし如く心は法なり。魂は大師なりと語りし如く、その大師をたづね求むるにあらざれば、個性の如何を知ること難し セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記        巻の四 最終の巻  二流界、仮称霊空界 セイキョウ貴尊 講述                      霊は零に和して霊を作ると云ふ教へあり。品位とか云へるものは即ち零より生れたる霊なるべし。自然に具はれる威厳或は其人々の人徳などに対して、皆其々異なり居るもその個々に有する性格の相違にして、是等は人力に依て如何ともなし難し。さりながら教育の程度によって…