覚者慈音135  大霊界  自己の肉体に有する大霊界とは  教主寛大講義

未知日記講義第一二巻  大霊界    巻の弐                         NO92
      
自己の肉体に有する大霊界とは何処ぞ   その4
                                                                           教主寛大 講述


 音楽によって天界を知り。また宇宙の大儀を観察する程度迄延ばし行かば、魂の有無は解することを得るなり。古来より音楽を学びて動物性より、人間性に進化して往生したる人も少なからずあるなり。大気音波の分秒も休止せざるが故に、近代の如く居ながらにして世界中の出来事を、聞きもし且つ見ることも得る機械が案出せられ、其を応用しつつあるにてはあらざるか。是等も雑音騒音の中に含まれあるものを、正音によって受理する事を得るなり。今一歩此理を応用して考究せば、天変地異はいちはやく知ることを得て、又まぬがるる方法も案出すること難きにあらず。軈ては是等も案出せらるる日も近きにあらん。されどかかることを知りたりとて其は、全宇宙の一部分にすぎざるなり。全宇宙のすべてを知らんとならば、我等の語るところをよくよく学し、然して正しきさとりを得るにあらざれば、望は達し難し。大気音波は時々刻々伝へ居れど、未来を伝ふるにあらず。是は刹那々々の報道をなし居るにすぎざるなり。故に大気音波を逆上って、其より其へと深く原因に逆上って観察するにあらざれば、未来は予測することを得ず。是を知らんとならば、魂霊の力にまかせずば目的は達し難し。刹那に報道し来るものは、最早空より空の有をあらはしたるが故なり。
 現今やかましくさわがれ居る原子爆破の事など、全宇宙のそなはりより考察せば、樹木の枝葉の一枚の葉をとりたるにも及ばず。一個の埃を払ひ落したる底の事柄にもすぎざるなり。斯る事を知りてすら彼是さわぎ居るは余りに智慧なし。今少しく活眼を開らき智慧を増大して、全宇宙の神秘を知る程度迄進めなば、汝等諸子の世界と雖も、九流界はもとより其以上の世界を建設することは、空しき空論にはあらざるなり。
もしセイキョウが怒りて汝等の世界を亡ぼさんとせば、忽ち亡ぼすことを得る力は最早彼にもそなはりあるなり。汝等、諸子の世界を亡ぼす力ありたりとて、其は一個の塵埃を飛ばすに等し。故に斯る愚なる行為をなすもの天界には、一人としてあらざるなり。
 セイキョウ。ミキョウ共に人身より学び来りて、斯くも偉大なる程度に引き上げられたりとして、汝等諸子も学ばば如何! 汝等諸子の肉体には、斯くもすぐれたるそなはりを与へられ居るにてはあらざるか。空しき方向に走りて魂屑となり、或は一個の塵に化せらるる如き行ひをなし居りては、唯我独尊の価値は失はれん。真に悲しきことならずや。我、斯く語らば諸子は云ふならん。其れ程我等を思ふならば、何故その唯我独尊となるべき方法を教へざると訴ふるならん。

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