覚者慈音1065 未知日記 第六巻 光明論  下巻 光明論 巻の九 大悟録 下 第二章 コウの門 テツシン貴尊講義

覚者慈音1065
未知日記 第六巻 光明論       
下巻 光明論 巻の九 
教主講、テッシン貴尊解説
大悟篇  下
第二章 コウ の門


             テツシン貴尊 講述
               2019.6.18


 現今科学者が絶対性原理論を説き居れども、彼等の学説は相対性原理の殻を脱しあらねば彼等の説は相対性原理の延長にして絶対性原理にはあらざるなり。此門は絶対なるによって二様のものはもとより其が多事多端に複雑すとも、八方十方より観察するの要なくその居にありて一目瞭然に看破なし得るなり。たとえば汝等の肉眼にはその眼に触るるものは見ゆれど背後は見えず。然るに現今発明されたるテレヴィジョンとか称するものが地球の裏面より表面に現はして見することを得る如く、又肉眼に見えざるものが心眼に見ゆるを得る如く、此門にては二様のものを同時に見学するを得るなり。従って音響も亦同様なりと知るべし。然れども此門の有様を同時に見又同時にききたりとも是を汝等は八本の手を有せざるにより記録を同時になす能はざらん。是が天界のものならば二様の話を聞き二様のものを見ながら同時に記録するを得れども、慈音には未だ是をなす能はざれば是非もなく二様を区分して記さしむべし。されば門を開かん。此門に入りて第一に感ずることは寒冷暑熱の味なり。今迄の門にては斯る事はいささかもあらざりしならん。さりながら汝等の世界の如く寒ければふるえ、暑ければ汗する如き感じはいささかもなきを知るならん。此門より放射する熱度を汝等の世界の温度計にて計れば高熱何千万度、寒冷氷点下何千万度とか云ふならん。然るに汝等此門に入るとも焼き尽されざるは不思議なるべし。宇宙の中にも何千万度否其以上の高温度、或は氷点下に於ても何千万度の低温度にも犯されざる物体あるは、此門の力に組織されたるによって滅せざるなり。汝等是を聞きて戦慄するならんも案ずるなかれ。汝等は今この作用によって擁護せられ居る故に安全なりと知るべし。
 第二に今一つ不思議と思はるる事のあらざるか。そは他ならず。汝等今迄見聞し来れる四個の門は前後左右、或は上下に眼を配らずば何物をも見る能はざりしに、ギョウの門及び此門よりは斯る事をなさずとも前後左右上下の区別なく眼(まなこ)に映ずるに気附かざるか。是即ち絶対性原理の根幹なるによってなり。従来見聞したる四個の門の力にて向上発達して次第に其力其働きの度を加へつつあるによって斯くも変化なし来りたるなり。汝等修養修行によって大悟する事を得ば、霊の力に霊光は加はりて眼開かば即ち活眼となるによりて眼を転ぜずして、八方十方を一時に看破する事音響を聞くに等しきなるべし。一方に偏する間の修養修行は相対となる故に理窟を生ずるなれど、絶対とならば理を曲ぐること能はざるに等し。肉体の腹を充たすは食にありとの理論に対し汝等是を曲ぐるや。是に対して彼是論議せば飢ゆるの心配あるによって唯然りと答ふる他なかるべし。されど心の腹を充たす食物と云はば汝等は身勝手の論議を交すならん。此理をよくよく考ふるべし。一方に偏ると偏らざるとには斯くも相違ある事に気附くならん。講話をもとに復す。

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